「カフェ放送てれれ」とは、市民や学生らが制作した短編ビデオを、文字通り「カフェで見せる」、大阪に拠点を置いた非営利活動である。「てれれ」は南米パラグアイの言葉で「お茶の時間」の意味。下之坊修子ら、ビデオ工房AKAMEのメンバーや、関西在住の映像制作者が中心となって、自主制作ビデオ作品を集め、2003年1月から活動を開始した。2006年1月から、下之坊修子を中心に「映像発信てれれ」というグループを立ち上げ、活動を拡大。大阪・阪神間、名古屋、東北、九州のいくつかのカフェ(飲食店)を拠点に、それぞれの場所で1~2ヶ月に1度ずつ、60分ほどのビデオ作品上映会を行っている。1度に上映される作品数は10本程度で、作品の長さは10分以内というように定められている。視聴は無料だが、上映会場は喫茶店やレストランであるため、何かを注文し、飲食しながら視聴する仕組み。てれれが最も重視しているのは、制作者と視聴者の「顔の見える交流」、「一方方向ではないやりとり」にあるという。
2003年以降、カフェ放送てれれで上映された作品は、年平均100、延べ300を優に超える。各年の人気作品は「てれれセレクト」としてビデオにまとめられ、購入可能である。2005年からはケーブルウエスト(大阪セントラル)局において、パブリック・アクセス・チャンネルとしての「市民チャンネル・てれれ」を開設し、15分番組の形式で毎日定時に作品上映を行っている。また、てれれ独自のビデオ制作講座等を実施し、その作品上映の場としても活用されている。
当サイトで公開されている映像作品(2005年分)は、てれれセレクト・ジョクジャカルタ版として、ジョクジャカルタ・ビデオ・プロジェクトの際に、2004年1月にジョクジャカルタで公開されたものである。それ以降てれれで公開された作品についても順次、公開していく予定である。
*下之坊修子インタビュー