1912/04/00 配布広告 「明治四十五年四月廣告郵便」のメモ書きあり 古着売買
●富豪諸大家に謹告
廃物利用は國家経済之急務！！！
●絹綿諸古着蒲団かや其他古着一式
（并に時代小袖珍□）
右御不用品特別高価に買受可申候
但し同居、店員緒氏は戸主、店主の承諾を要し其他古物商條例厳守にて
●坪幾百円の地価を有する現世に於て既に用途を去り流行の過ぎたる不用の衣類を蓄積せらるるは不利不便のみならず徒に國家の富を死蔵せらるるに等しく若し之れをして慈善公共等の一部に加えらるる時は茲に大家の御□徳を増進するの資となり亦弊店は転々売買して廃物活用の端を□き以て國家財産の一助と相成可申と存候間多少に不拘御用命の程奉希上候

大阪市東区備後町五丁目御堂筋北入西側
古着商　稲田常三郎商店
（電話長東一二六八番）