昨年、上海大学文学院と大阪公立大学大学院文学研究科は、若手歴史研究者による研究交流を進めるため、近世から近代にかけての中国・日本の都市社会史を主なテーマとして第1回研究報告セミナーを開催しました。その成果を踏まえて、両者による国際共同研究をさらに発展させるため、下記の通り、第2回オンラインセミナーを開催します。今回は、大坂・上海の水運をめぐる比較都市社会史や、朝鮮を含む東アジアの社会交流史についても議論したいと考えています。
谷内田智成氏(大阪公立大学大学院文学研究科博士前期課程)は、近世京都に置かれた大名藩邸と都市社会との関係について紹介します。温偉婧氏(上海大学外国語学院後期博士課程)は、正徳元(1711)年の朝鮮通信使を中心に、華夷秩序下の日朝交流について考察します。エストラーダ・リース氏(大阪公立大学大学院文学研究科博士前期課程)は、近世大坂における土砂流通のあり方を通して巨大都市における舟運の実態に迫ります。李茹菲氏(上海大学文学院後期博士課程)は、「中国引水総章」の改正問題を中心に、近代上海港における水先権の回収運動について分析します。
皆様のふるってのご参加をお待ちしています。
チラシはこちら(PDF)
- 日時 5月14日(日) 日本時間14:00-18:00/上海時間13:00-17:00
- 形態 Zoom(発表・質疑は日本語で行います)
※参加希望の方は、下記事務局へメールでお申し込みください(会議ID・レジュメを送付)。
お申込みの際には、氏名・アドレス・セミナー名、ご所属などを明記してください。 - 内容
- 谷内田智成「近世京都における藩邸社会」
- 温偉婧「華夷秩序下の朝鮮通信使について 1711年の正徳辛卯通信使を中心に―」
- エストラーダ・リース 「近世大坂における土船仲間と土砂流通」
- 李茹菲「近代上海港における水先権回収運動に関する一考察 ―「中国引水総章」の改正問題を手がかりに―」
連絡・問い合わせ先
大阪公立大学国際学術シンポジウム2021事務局
〒558-8585大阪市住吉区杉本3-3-138 大阪公立大学大学院文学研究科 佐賀朝研究室気付
E-mail internationalsymposium2021@gmail.com
*大阪市立大学は、2022年4月より大阪公立大学としてスタートしました。
主催:上海大学文学院、大阪公立大学大学院文学研究科
共催:大阪公立大学大学院文学研究科都市文化研究センター(UCRC)、国際学術シンポジウム2021「近世〜近代移行期における周縁的社会集団の世界」事務局、都市・周縁〈史料と社会〉科研(代表;塚田孝)